いよいよ着工となりました「国宝旧開智学校校舎 耐震補強主体工事」です。
本工事は校舎の壁・基礎・水平構面・塔屋の耐震補強及び各所の保存修理を行うものですが、なんといっても国宝ともなれば慎重に慎重を重ねて工事を行わなければなりませんし、工期も3年以上かかりますが、ハシバテクノスの優秀な社員が担当しておりますのでお任せください。(〇﨑課長!宜しくお願いします!!)
外壁の腰壁・角は石張りかと思っていたら、全て漆喰に塗装してあるんですね(鼠漆喰と言うんだそうです)。正面の入り口上部には竜の彫り物と「開智学校」の文字、その横には愛らしい!?天使が見えます。
中に入ると、やはり土壁のせいでしょうか随分と涼しく感じます。1階は養生作業が始まっているので邪魔にならないよう2階へ。
2階には板張りの床だけでなく、竹を編み込んだ床もあります。職人さんが手作業で全部編んだんですよね、スゴイです。
照明やレリーフも凝っています。
それでは、いよいよ塔屋へ向かいます。危険なので一般の方は入れないように鍵がかかっていましたが…調査の為です、すみませんお邪魔します。
急な廻り階段を上っていくと、途中には屋根裏に入ることのできる扉がありました。誘惑には勝てません、覗いて見ました、いえ、調査です。
なぜ屋根裏に照明が??と不思議がっていると、これは1階の天井で、障子のように紙を貼って仕上げてあるから光が薄っすらと漏れているのだそうで、照明を点けているわけではありません。何でもない事なのですが思わず「おぉ~」と声が出てしまいました。
塔屋に上ってきました!意外と広いです、色ガラスがきれいです。鐘があるんですね、どんな音がするんでしょうか?
塔屋からの眺めで、正面には松本城が見えます。お城の右側に見えるクレーンは「松本市基幹博物館新築工事」の現場ですね、ハシバテクノスもJVで参加しています。