HASHIBA Blog

国宝旧開智学校校舎耐震補強主体工事②

 着工から半年もたってしまいましたが皆様いかがおすごしでしょうか、毎日寒い中でのお仕事本当におつかれさまです。(木造建築物なので火気厳禁、暖房を使う訳にはいかないんです)

 現在は内部の解体工事を進めており、各部屋の土壁を落とし床板を剥がしているところです。もちろん壁の土・床板は復旧に使用するので保管してあります。

1階の様子

  基礎の補強のために床下を掘らなければいけないのですが、機械が入れないのでもちろん手掘りで行います。

 こうして見ると、小舞(土壁の下地)の材料が葦の部分・竹の部分・木の枝?の部分があったりと、昔は材料の入手に苦労したんだろうな~?と、かってに想像しています。

 さて2階に上がってみると、なにやら床にチョークで落書きをしている人を発見・・・!? と、そんな訳ないですよね、すみません。

梁は釘穴だらけ

 床板を剥がした後、梁にあいた釘穴をひとつずつチェックしているんです!!これは大変ですよ!!

それにしても釘穴がどうして四角いのかな?と思っていたら、四角い釘(犬釘と言うそうです)があるじゃありませんか!抜くときに折れてしまったりして復旧時に足りなくなりそうですが大丈夫でしょうか、こんな釘どこで手に入れるんですか?教えて下さいい!

犬釘

 

保管庫

剥がした床板は1枚1枚チェック、割れたりしているものは補修し番号を付けて保管しています。